はじめに
先日、リアル脱出ゲーム最新作『次元交わる学級会からの脱出』が発表されましたね。
SCRAPと「にじさんじ」とのコラボということで、非常に楽しみです。
本記事は、
「そもそもにじさんじって何?」「どうやって履修すればいいの?」
という謎クラ達に向けた「にじさんじ入門」の記事です。
本記事をきっかけに「にじさんじ」について知ってもらえればと思います。
それではどうぞ。
「にじさんじ」を履修すべき理由
「にじさんじ脱出」に参加したい!という方に対して、私は「にじさんじ」の履修を強く推奨します。
普段のコラボ公演に行く際には原作を履修しない、という方も多いかもしれません。
ですが、そんなあなたにこそ、おすすめです。にじさんじ。
理由は主に2つ。
①手軽に履修できる!
アニメや漫画とは異なり、「にじさんじ」の主戦場はYoutube。
基本的にお金は一切かかりません。
また、詳しくは後述しますが「ここからここまで全部見ないといけない」「ストーリーを追わなければならない」といった制約もありません。
(最低限必要な情報を追う分には)とっても手軽です。*1
②公演がより楽しくなる!
これはどのコラボコンテンツに対しても言えることですが、こと今回に関しては尚更。
公式サイトにはこんなことが書かれています。
特に②。
目の前に見ず知らずの奴が現れるより、目の前に推しが現れた方が絶対楽しいです。
それに加えて今回は、「にじさんじ」を知っている人向けの演出が多めに盛り込まれることが予想されます。
公演のストーリーは完全オリジナルですし、ボイスもおそらく全て新規収録でしょう。
あらかじめ予習しておけば、はるかに公演を楽しめること間違いなしです。
ということで、ここからは早速「にじさんじ」について紹介していきます。
「にじさんじ」って何?
一言で表すなら、ANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルライバーグループ。要はタレント事務所の名前です。
2023年5月現在では、総勢150名以上のバーチャルライバー(通称:ライバー)が活動しています。
そこから派生して、活動の拠点(Youtube・Mirrative・Twitch等)や形態(動画・生配信)を問わない呼称としての「バーチャルライバー」が誕生しました。にじさんじ所属のタレントのことを指してこの語を用いることもあります。
(参考:pixiv百科事典「バーチャルライバー」)
「ライバー」の名の通り、その中心はlive=生配信。
内容はライバーによって様々で、雑談やゲーム、歌をはじめ、企画やTRPGに楽器演奏などなど、多種多様な配信を行っています。
ライバー達の活動の幅は年々拡大しています。最近では大規模なライブやイベントが開催されたり、様々な企業やコンテンツとコラボしたり、47都道府県各地に広告が出現したり。インターネットを飛び出して、日常のあちこちでもライバー達を見かけることが増えてきました*2。もしかすると、この記事を読んでいるあなたも実はライバーと出会っていた…なんてこともあるかもしれません。
「にじさんじ」が従来のコラボコンテンツと大きく異なるのは、やはりストーリーがないことでしょう。アニメや漫画のキャラクターと違ってライバーは「生身の配信者」であり、ある意味でそれぞれが主人公だといえるのです。
「にじさんじ」全体については、これだけ押さえておけばOKです。
ここからは、より具体的な「入門の仕方」について解説していきます。
あなたの「推し」を見つけよう
これから「にじさんじ」を知ろう、という方にぜひ勧めたいのが、「推し」を見つけること。
推しを一人見つけることで、そのライバーについての理解が深まるのはもちろん、そこから派生して他のライバーを知ろう、というモチベーションにも繋がります。何より、推しのいる生活はとても楽しいです。
きっかけは「この人なんとなく気になるな」で構いません。気になるライバーが見つかったら、切り抜き(後述)や動画を見てみましょう。その上で「この人、推せる」と思ったら、より深く掘り下げていきましょう。*3
取っ掛かりとしては、以下の4つがおすすめです。
・ライバー一覧から直感的に*4「これだ!」と思ったライバーを見てみる
・自分との共通点から探す*5
・知り合いのにじさんじ有識者に「あなたの推しを教えて!」と聞いてみる*6
・「にじさんじ脱出」に登場する4名をとりあえず見る
特に4つ目。迷ったらこれを選びましょう。
今回登場する4名のライバーは比較的取っ付きやすく、Vtuberに詳しくなくとも見やすい配信や動画が多いです。その上、この中に推しが出来れば「にじさんじ脱出」が推しのいるイベントへと変貌します。
参考までに、4名の簡単な紹介を用意しました。まずはこの中から興味のあるライバーを探してみよう!
①月ノ美兎(つきの みと)
16歳の高校2年生で学級委員。愛称は「委員長」。
にじさんじから最初にデビューした「1期生」の一人。
清楚そうな外見と裏腹にイカれた常識に囚われない言動が多く、その面白さが人気。彼女に憧れてにじさんじを志したライバーも多く*7、まさに「にじさんじ」を象徴する存在。
かねてより謎解き好きを公言しており、配信でもしばしば謎解きや脱出ゲームの話題が出る謎クラ。今回の共同制作も、「わたくしが超お願いして」実現したらしい(本人談)。
・面白い企画や雑談が好き
おすすめ動画・切り抜き:
②剣持刀也(けんもち とうや)
16歳の高校2年生で、剣道部に所属している。愛称(?)は「顎」「剣ちゃん」など様々。
所謂いじられキャラで、視聴者から強い言葉を投げられることも多いが、豊富な語彙力と切れ味鋭いトークで殴り返す。マシュマロ(視聴者から送られる匿名のメッセージ)捌きに定評があり、「剣持のマシュマロ」はもはや一つのコンテンツ。
雑談配信や単発のゲーム実況が多い。
最近ではROF-MAOという4人組ユニットの一員としても活動しており、無人島で生活したり畑で作物を育てたりとTOKIOさながらの活動もみられる。
おすすめ動画・切り抜き:
③リゼ・ヘルエスタ
「ヘルエスタ王国」なる国の第二皇女。愛称は「リゼ様」。
肩書き通り真面目でお淑やかな性格だが、一方で気さくな、親しみやすい人物。アニメや漫画、ゲームが好きで、オタク的な気質を見せることも多い。
任天堂のゲームや、ストーリー重視のRPGゲームの実況が多い。ゲームに対して丁寧に向き合い楽しむ姿が視聴者に高い人気を博している。
一方で「アスファルトを眺めるのが趣味」など変わった(?)エピソードも多い。
Youtube:リゼ・ヘルエスタ -Lize Helesta- - YouTube
おすすめ動画・切り抜き:
④でびでび・でびる
自称「おそろしいあくま」。契約者を増やし、多くの人間から崇められることを目標としている。しかし、その愛らしい声や見た目ゆえに視聴者や他ライバーからはマスコット扱いされがち。愛称は「でび様」「でびちゃん」等。
にじさんじライバーきってのコミュ強であり、他ライバーを巻き込んだ企画やゲーム等のコラボ配信に定評がある。最近はTRPG配信も多い。
他ライバーに対する呼び方の癖が強い。上記3人に対しては、それぞれ順に「うさぎ」「あご」「王女」などと呼んでいる。
・かわいい生き物を愛でたい
おすすめ動画・切り抜き:
ライバーについて知ろう
気になるライバーが見つかったら、そのライバーのことを詳しく知りたい!と感じるでしょう。
しかし、配信を見るのは(特に初心者にとっては)ハードルが高いです。
そこでおすすめなのが、短めな動画。
特に、「切り抜き」「単発動画」「歌ってみた動画」の3つです。
①切り抜き
切り抜きとは、配信の面白い場面などを切り抜いて編集した動画のこと。
1〜2分程度と短いものも多く、配信の見どころだけを抽出しているので、手っ取り早くその人の魅力を知るのにうってつけです。
切り抜きは公式のもの、有志によるものなど様々ですが、その中からおすすめをいくつか紹介します。
・ぷちさんじ
にじさんじ公式アカウントで投稿されている切り抜き動画。漫画動画の形式で一本一本が面白くまとまっており、かつ量も多いので見ていて飽きません。
「〇〇(ライバー名) ぷちさんじ」で検索すると何かしらヒットするので、まずは見てみるとよいでしょう。
▶個人的におすすめ
・「10分でわかる」シリーズ
その名の通り、そのライバーのことが10分程度で*9わかる動画。
動画内容は「ライバーの魅力詰め合わせ」であり、一本視聴するだけでライバーの配信内容、人柄、魅力などがわかります。多くのライバーに「10分でわかる」動画が作られているので、「とりあえず最初に見る」のにおすすめ。
・にじさんじ公式切り抜きチャンネル
切り抜き文化が隆盛を極める現在、Youtube上の動画は玉石混交。しかし、このチャンネルの動画は「公式」の名を冠するだけあって、どれもクオリティが高いです。
一つの配信の切り抜きに加え、「即終了まとめ」など特定のテーマに絞った切り抜きも多いのが特徴です。最近ではshort動画にも力を入れており、短く見やすい切り抜きも増えてきました。
・その他おすすめの切り抜きチャンネル
有志による切り抜きチャンネルの中で、クオリティが安定して高く初心者でも見やすいもの。見るチャンネルに困ったら。
②単発動画
人によりますが、比較的短めで見やすい動画を本人が上げているケースもあります。
「にじさんじ脱出」に登場する4名では「月ノ美兎」がこれに該当します。
もし気になったライバーが動画を出していたら、是非見てみましょう。
また、公式チャンネルにはバラエティ番組風の動画もいくつか投稿されています。
テレビが好きな方にはこちらも見やすいかも。
③歌動画
多くのライバーが「歌ってみた動画」を出しており、中にはオリジナルの楽曲を出しているライバーもいます。
シンプルに高い歌唱力で勝負するものもあれば、特徴的な声を活かしたもの、独自の世界観を持つものまで様々。
一度聞けば虜になること間違いなしです。
これをお読みのにじさんじ有識者の方、是非ともあなたの好きな歌動画をTwitterに投げてください。それで助かる命があります。
▷超・個人的おすすめ
(何故かこれだけプレビュー表示されないのですが、URLからYoutubeに飛べば見られます)
おまけ:見ておいた方がいい動画・配信
「にじさんじ脱出」に参加するなら押さえておきたい動画・配信をご紹介。
黒幕としてストーリーに登場する「謎ノ美兎」ですが、どういうわけか公式サイトでは一切説明がありません。
そのため、謎ノが登場するこの動画を見ておくことを推奨します。まあ視聴したところで何も分からないんですが……
②にじさんじ - Virtual to LIVE [Official Music Video] - YouTube
kzさん作詞作曲のオリジナル楽曲『Virtual to LIVE』。にじさんじを代表する、いわば「にじさんじのテーマソング」的存在であり、「にじさんじ脱出」でもOPかEDでほぼ確実に流れるでしょう。一度聴いてみてください。名曲です。
③記念特別配信
5/19(金)の19時より、月ノ美兎さんのチャンネルにて特別配信が行われるそうです。
執筆段階で配信内容は不明ですが、手っ取り早く4人を知るには現状これが最適かと。
※後日追記
先日配信が行われましたが、公演情報に加え、4名のリアル脱出ゲーム愛や企画に対する熱意が語られました。非常に楽しい配信でしたので、まだご覧になっていない方はぜひ!
もっと知りたい方へ
ここまで読めば、「にじさんじ脱出」に参加するための準備はバッチリ。
ですが、色々知るにつれて「もっと知りたい!」と思う方もいるかもしれません。
ファン有志が管理・運営している「非公式」のサイトでありながら、その情報量は凄まじく、ライバー本人が配信で取り上げたり、「非公式(公式)」と呼ばれたりするほど。
是非、一度覗いてみてください。各ライバーについての情報はもちろん、配信予定やグッズ・イベント告知、はたまた配信視聴のためのお役立ち情報まで、にじさんじに関する「全て」が記載されています。本記事を執筆するにあたっても大いに参考にしました。
ライバーに詳しくなれるのは勿論、暇潰しに読むだけでも楽しいです。
にじさんじをもっと好きになりたい方におすすめ。
また、もしあなたの知り合いに「にじさんじ」に詳しい人がいたら、「最近このライバーにハマってて…」「もっと知りたいんだけど…」などと話をしてみるのもよいでしょう。きっと丁寧な布教をしてくれます。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。
本記事は、何も知らないけど「にじさんじ脱出」に参加したい!という謎クラへ向けた記事ではありますが、単に「これさえ読めばOK」とするのではなく、できる限り「にじさんじ」を楽しんでほしい、好きになってほしいという思いを込めて執筆しました。
本記事をきっかけにあなたの「推し」が見つかれば、一人でも多くの人ににじさんじを好きになってもらえれば、1オタクとして喜ばしい限りです。
それでは、よきにじさんじライフを!🌈🕒
参考
こちらの一連のツイート
VTuber何から入るべき話(個人的まとめ)
— 鎌鼬 𝑲𝒂𝒎𝒂𝒊𝒕𝒂𝒄𝒉𝒊 (@Wind_Beast) May 11, 2023
☆形式について
にじさんじは「生配信」をやっている人が多いが、数時間の配信になることはざらで、いきなり見るのは大変。
公式やファンが配信の一部分を抜き出して字幕等の編集をして見やすくしたものが「切り抜き動画」で、数分で見れるので手軽でおすすめ。
過去にQuizKnockがにじさんじとコラボした際の布教記事
執筆者について
AnotherVisionというところで謎解きを作ったり、文章を書いたりしている。にじさんじの最推しは雨森小夜。
*1:一方で沼にハマると時間が無限に溶けます。場合によってはお金も溶けます。
*2:直近だと周央サンゴさんが志摩スペイン村とコラボして話題になりましたね
*3:推し方は人それぞれ。ぜひ、あなたなりの「推し活」を。
*4:ビジュアル・名前・紹介文など。紹介文はあまり参考になりませんが……
*5:例えば、あなたが好きなゲームを実況しているライバー。Youtubeで「(ゲーム名) にじさんじ」と検索すると、思わぬ出会いがあるかもしれません。
*6:高確率で布教してくれます
*8:配信内容や空気感など癖が無く見やすい、それでいてVtuberの魅力が詰まっている、コラボから他ライバーにも入りやすい、等を考慮して。
*9:「10分でわかる」は一種のミームであり、実際の動画時間は10分ではない場合があるため注意。私の知る限りでは「10分ちょっと」と称した2時間越えの切り抜きすら存在します。